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2011-03-10 12:13:00
3月に入って、体操教室に関するお問い合わせも頂く事が多いですが、よくお話で伺うのが、
「体操の経験はないですが、力があるので、ばくてんをさせたいんです」といった、所を始めからの希望としてお話される方もいらっしゃいます。
確かに習い事として月謝を払って頂くので、我々としても体操を習っていないと出来ない事を出来るようになってもらうように、そこは1つの目的として目指して指導はしていくのですが、じゃあばくてんの練習ばかりして、とりあえずそれが出来ればOKなのかというと、ここが体操教室を習うポイントであり、習う理由になってくると思います。
スイミングもそうなんですが、クロールが泳げると一口に言っても、
・頭を苦しそうに持ち上げて、
沈みそうになりながらのギリギリで25m泳いでいるクロール
と
・頭がちゃんと寝て呼吸ができて、
肘がキレイに伸びていて、25mを楽に泳いでいるクロール
では、やはり違いますよね(><)どちらがいいかとなるともちろん後者で、それに対しての
「習う」だという事が言えると思います。
体操もそれと同じ事が言えます。何でもスポーツや武道って姿勢以外(姿勢は何でも基本なので)で、スポーツ毎に大事なポイントが存在します。例えば、スイミングで言えば主だって大きく
3点上げると「脱力しての浮かび方・息継ぎ・心肺機能の向上」です。もちろん他にもたくさんありますが(^^;
特にスイミングを習わずに何とか泳げている子って、水の中では息を止めている子やガチガチに力が入っている子が多いです。
「お金払ってまで、前回りや後ろ回りの練習なんかする必要あるの?」
実は私も体操に携わるまでは同じ認識でした・・・(^^;
でも、体操で先に待っている、アクロバティックな技をやろうとすると、「出来る技をきれいに出来るようになる→その技の膝・つま先を伸ばしてやる事で出来るようにする」ということの色々な種目・技での積み重ねが必要になってきます。
なので、ただの前まわりや後ろまわりでも膝を伸ばした技まで練習があります。これは中々難しいものです。今回は後ろ回りの膝伸ばし、膝伸後転(しんしつこうてん)をご紹介です。
まずは肘や膝、手足の指先まで伸ばして回る前の姿勢を作ります。体や膝を伸ばしたまま、前屈していきます。
もう手を着く準備をしておきます。そうしないと、お尻がすっごく痛いです(><)この技はお尻がつく前に手で体を支える事で滑らかに回転します。
この子の回り方は見てもらうと、お尻の前に手がついている様子がよく見えますね。
手をついたら、すばやく顔の横へと手を移動させて今度は頭を持ち上げる為にマットを押します。ここでもずっと膝を伸ばし続ける力が入っています。
最後、起き上がるまでこの技は1回も膝が曲がることも足が開くこともないです。できれば、とてもキレイな技の1つです。キレイであると同時に、こういう技ができるという事で、足を閉じ続けたり、膝を伸ばし続ける事で「下半身を固くする(締める)」という感覚を身につけていきます。
最後の体を伸ばした姿勢も、しっかり胸を含んでいてキレイですね。だから体操はもちろん、姿勢も良くなります。技術だけでなく、体操は「体を操る」スポーツなので、多様な面で応用の効くスポーツであると言えます。
是非、幼児期(幼稚園ぐらい)に色んな運動を経験させてあげてみてください。
また次回お楽しみに・・・。