スタッフブログ / イベント情報

2020-06-17 13:04:00

緊急事態宣言が解除されて、早ひと月が経とうとしております。みなさま、お体お変わりなくお過ごしでしょうか?子ども体操教室を担当しております、まんどころ です。

 

 

当クラブも休業要請が解除となった6月1日から営業を再開しております。通っていただいているお客様も「施設の利用ガイドライン」にそって、快くご協力をいただいており感謝の言葉しかございません。本当にありがとうございます。

 

ただ、子ども会員様の保護者の皆様に関しては、現在一番ご迷惑をおかけしているのが「見学の制限」です。

 

いつもは授業の様子をご覧いただけていた所を、いわゆる「3密」状態のリスクを回避するために見学をご遠慮いただいている現状があります。 特に体操教室では、こういった情勢になる前は教室の後方で同じ空間で見学してもらえている環境で行っていましたので、授業を直接見聞きしてもらえていました。

 

 

そこで、こういったブログで教室であった出来事やご報告を定期的に行えるようにできればと思っております。ご見学に関しては今後の情勢を鑑みつつ、段階的にご覧いただく形になりますが、当面の間、引き続きご協力いただきますようにお願いいたします。

 

 

今、体操教室では運動を待っている間、お子様達に一定の距離を保って待てるように床に「足型のシート」を置いて授業を行っています。

 

図2.png 図1.png

 

このように一定間隔に色々な形の足型のシートを置いて、前の人がいなくなるまではこの「足の形をまねて」待っておこう!前の人がいなくなったら、1つ前につめよう!という風に待たせています。

 

ただ、幼児クラスは低年齢のお子様もいますので見せて何度も説明しても理解しにくい年齢帯のお子様もいます。一般的に、順番や並ぶという概念が理解できるのは「5歳くらいから」と言われます。そこで、今回はその年齢よりも低いお子様のある授業での場面をご紹介します。

 

 

---------------------------------------

 

6月5日(金)の幼児クラスでの出来事で・・・4歳の男の子の話です。

 

ほんの数ヶ月前までは、自分のできない運動に挑戦する場合や、自分の思い通りにならない時は、「何もやらない、止まってしまう、その場から動かなくなる」というお子様でした。こう書くと、一見すると「すぐにあきらめてしまう、わがままな子」に見えてしまうかもしれませんが、

 

 

私はずっと「この子はこの年齢で自分の意志をはっきり示せる」という「強さ」を持っていると感じていました。 

その意思の強さはいつか年齢の発達とともにいい成長をするのだろうと思っていました。

 

 

その子が、今年から新しくクラスに来たばかりでまだよく理解するのが難しい年齢の同じ4歳の女の子に「前空いてるよ、つめていいよ」と教えてあげてくれていました。できない事があったら、何もしないし、できなかったその男の子が「自分と同じで分からなかったら何もしない、できない子」に「教えて」あげたのです。

 

しかも自分より下の年齢の子に、ではなく同い年の子に、です。本来、その男の子も同じ年なので、理解が難しい年齢です。まだ理解できなくても大丈夫なのです。これには、思わず授業中でしたが「すごい!」とその子をほめたたえました。

 

 

さらにもう1つ、その子が6月16日の授業に来ていた時に、前回の金曜日のクラスメイトで火曜日にクラス替えをしていた5歳の男の子とお話をしている場面を見ました。

 

元クラスメイトとして一緒にやっていた時は運動グループが別の1つ大きいお兄さんなので、2人が直接話をしている場面も金曜日のクラスでは1度も見たことがありませんでしたが、なんと「お互いに」覚えていてお話をしていました。こちらは年齢帯の違う子との関わりもできていた、という場面です!思わずこの場面でも「すごい!」と声がもれ、ほめたたえました!

 

---------------------------------------

 

 

というお話なんですが、私は正直、ちょっと「鳥肌」が立ちました。子どもたちってやっぱりすごいな、と。大人の想像や考えを遥かに越えてきます。もちろん運動の成長も、前はできなかったケンケンが最近、右も左もできるようになってくれました!授業中にもう止まることも、しないことも、もはやありません。

 

今、こういった情勢の中で様々な不安や困難がある中で、改めて「教えてあげる」ことができるようになったり、他の部分でもほんの数ヶ月で成長できるお子様の姿を見て、私も「何かを教えられた」と感じます。今後も関われる時間こそ短いのかもしれませんが、指導者たる自身が「今できること、してあげられること」を常に考えて指導にあたっていこうと思います。

 

そんな、体操教室での先週と今週の出来事でした。

 

ここまでの長文を我慢して(笑)ごらん頂き、ありがとうございました。