スタッフブログ / イベント情報
こんにちは。はたもりコ-チです。
各ジュニアコ-ス6月組も4週目に入りました。
子どもたちもすっかり感染予防対策が習慣化されており
何も言わなくても間隔をあけたり、入館時の消毒や検温
にも協力的です。来るときも帰る時もマスクを着用して
くれています。梅雨まっただ中で蒸し暑い季節になると
外したい気持ちもあると思いますが、よく我慢をして
いると感心させられました。
また先日はプ-ル用マスクを着用せずコーチ室から
出たわたしに、『コ-チ!マスク忘れているよ!!』という
声が飛んできてやさしさとたのもしさを感じました。
おしえてくれたお友達ありがとね~!!
さて水泳教室、緑・黄色帽子の在籍が20名を超える
大所帯クラスでの出来事です。緑帽子は背泳ぎを、
黄色帽子では平泳ぎの完成を目指します。
平泳ぎのキックは足首を曲げたまま膝を伸ばすことが
子どもたちはもちろん大人にとっても難しいポイントです。
このキックをマスターするために壁を使った足の動きの
練習を長時間にわたって繰り返し行います。
この練習は反復が重要なこともあり、決して楽しいものでは
ありません。子どもたちにとっては同じことの繰り返しで
足が疲れたり、退屈に感じてしまうことが原因です。
このクラスで練習している小学2年生の男の子A君も
少し飽きてしまいました。飽きてしまうと形が崩れ、
体が思うように動かなくなり、正しいキックをすることが
できなくなります。しばらく練習してから短い距離を泳いで
もらったところ、案の定正しい動きができず全く進むことが
できませんでした。そこで、しばらくの間他の子ども達を
指導しながらも、A君に対し意識ができていなかったり
動きが止まっているとすぐに指摘しいやいやながらも繰り
返し練習を続けていました。さらに同じ動きを50回繰り返す
ように伝え、後にもう一度短い距離を泳いでもらいました。
すると先ほどよりもほんの少しですが進んでいることを
本人も認識したようで、今までとは表情が一変しました。
わたしもA君に対し少し進んだことを認め称賛しました。
一回の成功体験がA君の意識を変えました。
その後は自信に満ち溢れ練習も積極的に
行っているように感じました。
学童期の中でも小学校低学年の時期は、善悪についての
理解と判断がさらに深まります。
(今は、この練習をしなければならない)や
(コーチのいうことを聞かなければならない)といった
気持ちが芽生え、本意ではないにしろ我慢して練習を
頑張ってくれたことがA君自身『できた!!』と心から
思えた結果です。A君は、『できた!!』という本人の
認識と『できたね!!』と上達を認め称賛されたときの
合わせ技一本!!技術の上達、心の発達が育まれた1時間と
なりました。
水泳教室はクラスによって20名以上の子ども達を指導者
1~2名で実施している場合もあります。そのような大人数の
クラスでも個別指導を行い、少しの上達を認め、褒める授業を
行っています。
やみくもに褒めるだけでなく、できた事実に対しての称賛を行い、
本人も上達を感じやすい状況を作りだすことで、水泳技術だけでなく
心、体の発育発達を促す授業を行っていきます。