スタッフブログ / イベント情報

2020-11-19 15:00:00

 

と、いうわけでタイトルでご覧いただいた方は、ちょっと待ってください(笑)

長い文章ですが( ; ; )是非最後までご覧下さい!

 

 

こんにちわ! 本日のブログはわたくし体操担当の まんどころ コーチが担当いたします。

 

体操の4週目は、進級テストの項目にはない運動カリキュラムを行っており、「身体を動かす楽しさ」を伝える週に位置づけております。例えば、今月はなわとびをしています。進級項目に設定がない種目なので、初めてのお子様や運動が苦手なお子様でも参加しやすい週ですので、体験するにはもってこいの週です!ご検討中の方は、この4週目にご体験ください!

 

今回のお話は、土曜日に来てくれている4年生の男の子のお話です。

 

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秋吉コーチも話してくれていましたが、跳び箱は「思い切り」が必要な運動の1つで、いくら筋力が強くても跳べる力があっても「怖い」や「ぶつけたら痛い」という考えがあると、どうしても跳べなくなってしまいます

 

こういった気持ちの問題は、まずは「自分が跳べる高さややり方」を何度も反復させてコーチが補助しながら跳び越えさせてあげて、「成功体験」を何度も積み重ねることで「自分は跳べるんだ!」という自信をつけさせていきます。

 

 

 

ただ、跳べない理由はこれだけが全てではない、というのが今回のお話です。

 

 

 

この4年生の男の子も、小学1年生でクラブに来てくれた時から動きが固くて、特に股関節や足首といった「下半身の関節の可動域」が狭くて苦労しているお子様でした。(例えば【足が開きにくい】【足首の曲げ伸ばしの範囲がせまく固いので走りにくい・跳びにくい】)こういったお子様は、幼少期(2歳~5歳)までの運動経験が少ないお子様に多いです。

 

短期教室でお母様がお子様の運動の様子をご覧になって、これは運動しないといけないと思われ、お子様が本科クラスにご入会いただいて3年生ぐらいまでは運動や練習を頑張ってくれて跳び箱も跳べるようになってくれていました。そしてついに坂つきの逆上がりができるようにもなり、順調に成長をしてくれていました!

 

 

 

ただ、今年に入り4年生になってからマット種目の開脚前転で起き上がるところに苦労し、鉄棒の坂つき逆上がりの足が鉄棒に乗らなくなり、跳び箱が足を開いて跳べなくなって、と苦難続きの日々が続いています。

 

特に急激な体型の変化があったわけでもありません。その子にとっては、「頑張って練習しているのになんで?」と思ってしまうところだと思います。

 

 

こういった「ちゃんと練習しているのに今までできていたことができなくなる」という段階は珍しいものでも、特殊なものでもなく、実は「誰もが通る段階」です。

 

 

 

なぜこういったことが起こるのか、ということですが「身体が急成長して、体が操りきれていない」状態です。皆様も「成長痛」って言葉に聞き覚えがあると思います。あれもその一種です。体ではなく「身体」です。骨や神経や臓器といったものも含む「身体」です。

 

急激な成長を遂げている身体にまだ慣れていない状態で運動しようとすると、「成長前の感覚で」運動してしまうので「できていたことができない」という現象が起こりえます。骨が1cm成長しただけで、身体の動かし方が変わるとも言われるくらいです。

 

その子は、木の跳び箱はずっと跳べていましたが今月の跳び箱の練習では足が開かずひっこめてしまう動きをしてします。本人も開げようとしているのに足をひっこめてしまうことに首をかしげて困っていました。

 

学年の高い子ですので、以上に長々と書いた理由を説明して木の箱ではなく高さは同じですが素材が柔らかい跳び箱で跳ばせたらまた足をひっこめたので、助走させずにロイター板のジャンプのみを練習させたところ、足を開いて跳べました。しばらくやって大丈夫と感じたので、助走をさせたところ足を開いて跳ぶことができました。何度も足を開いて跳ぼことができ本人も納得いったようですが、じゃあまた木の跳び箱を跳ぼう!・・・は今回はさせません(笑)

 

無題.jpg

    ★やわらかなウレタン素材の跳び箱★

 

この日はテストの日で、彼の項目は木の跳び箱で跳ぶものでした。テストとしては跳ばせるべきですし、もしかしたら木の跳び箱でも足を開いて跳べたかもしれませんが、それよりも大事な事は「できた!」で終わることです。今回、彼は柔らかい跳び箱で、はじめに足を開けなかったのが練習で開いて跳べるまで戻れました。今はそれでよいのです。自分はできる、という実感をもつことが大切なのです。ふと、その子は一連の練習後に、こう言いました。

 

 

「テストはダメだったけど、全部ができなくなったんじゃなくて、こうやってやったらできるように戻ることはあるし、今は動かしにくい体をちょっとでも動かしやすくするために柔軟がんばるわ」

 

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というお話です。

 

 

彼の言ったことが、この身体を操りにくくなった時期にすべき、素晴らしい100点の正解なのです。

 

 

 

この「できていたことができなくなる時期」というのは、できよう・やろう、とすればするほど空回りします。

 

急成長した身体に慣れ、操れるように少しずつ戻っていくので、そのときがくるまでに柔軟性を上げたり、練習を「今」できる段階まで戻して運動しておくのが大正解なのです。もちろん、水泳でも同じでどんなスポーツでもあります。

 

私は彼にこの正解部分は話の中では伝えていませんでしたので、驚きました!!

 

実は体操をしている子は競技特性上、「論理的思考」が身につくということが脳科学的にも証明されています。そういう意味でも本当の意味で、彼は「賢い」と思った場面でした。

 

 

 

こういったことは、ある程度の知識をもっている人でないと分からないので、保護者のみなさまが見たら、

 

 

「なんかうちの子、最近できてたことが急にできなくなったし、練習しても上手にならないんなら辞めさせよう」

 

 

となってしまいがちですが、急激な体型の変化でないのであれば今日お話したような原因もあります。長い目で見ると、まだまだ上手になれるのに「その時期だけ」のお子様の様子を見て辞めてしまうのは非常にもったいないです!!

 

ただ、こういったことはケースバイケースなので100%そうだ、とは申し上げにくいのです、、、だからこそ、その時々のお子様の状態を、体操・水泳・ダンスの種目にかかわらずコーチにどんどんご質問いただければ、と思います。もちろんコーチが気づいたときは保護者様へ報告も行います。

 

これは「なぜ?という疑問」から「できない原因」、「どうしたらよいのかの改善方法」まで保護者様にご理解いただけるように、お話・ご説明させていただきます。ご決断する前に話だけでも一度聞いてみてください!在籍者のみなさまはもちろん、ご見学や体験でお越しになった際にでも気になることは担当コーチまでどんどんお尋ねください!!

 

皆様のご質問をスタッフ一同心よりお待ちいたしております♪♪

 

 

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<冬休み短期教室のお知らせ>

12月25日(金)~27日(日)まで冬休み短期教室を開催します。

体操教室はご好評につき、現在キャンセル待ちでの受付となっておりますが

水泳教室は引き続き受付中です♪

 

550円の早期割引は11月30日(月)までです。

参加希望の方でお申し込みがまだの方は、

お早目の手続きをお勧め申し上げます。

 

LINEアカウントに登録されている方には参加費割引クーポンも配布!

詳しくは配布している案内、またはホームページをご覧ください。

 

皆様のお越しをスタッフ一同心よりお待ちいたしております♪♪

 

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