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「てつぼう、こわいからいやだ、やりたくない」
「こう言って、全然やってくれないから鉄棒が苦手…」
「一回鉄棒から落ちて痛い思いをしてから、鉄棒が怖いみたい…」
「てつぼうは、できないし、しんどいからいや。」
「前まわりぐらいはできるんですけど、さかあがりはどうしても
できないみたいで嫌みたい…」
「うちの子は体重が重いから、鉄棒が特に苦手で…」
体操教室をやっていると、保護者の方から実に色々なお話をよくお伺いします。
そこでもう一度、Vol.6でもやりました、鉄棒の「怖さ」や「苦手意識」の所をもう少し細かく。
こっそりコラムVol.6の方も参考にしてみてください☆
学校体育の、いわゆる器械運動と呼ばれるマット・跳び箱・鉄棒の3種目の中で、
得意不得意や好き嫌いがはっきり分かれるのが鉄棒です。
まあ簡単に言えば、「できないから」怖さもあるし、嫌にもなりますよね(^^;
・・・このお答えでは、コラムの意味がない(笑)ので、もう少しつっこんでお話を。(^^)
この「鉄棒苦手モード」を克服するには2つの要素が必要です。1つは慣れ、1つは筋力を養う事です。
【慣れ】
誰でも、未体験の事や非日常的な事には多少なりとも恐怖を感じますよね。ホラー映画が怖いのもその為です。でも1回見てしまうと、次こうなるって分かっていると多少恐怖が軽減しますよね。
で、鉄棒で慣れないといけないことは「逆さまになること」と「回転すること」と「速さ」です。
こんなことをしてみてはどうでしょう?上のクラスの子にモデルになってもらいました。
壁での逆立(逆さま)
高い所からの前回り(回転)
高い所から飛び降りる(重力落下のスピード体感)
まずは鉄棒を使わない所から初めてみましょう。だから体操教室では3種目をまんべんなくやります。
1つだけをやり続けても上達しにくいです。これは各種目が全部影響し合っているからです。
【筋力を養う】
鉄棒という種目だけは、筋力がないとできません。これはよく「断言」されます。主に腕の力ですが、 体幹と言われる、腹筋・背筋も重要です。ただ…
こればかりは回数をたくさんするしかありません(><)
本当に初めの所からお話します。まずは握り方です。下の2つの写真を比べてみてください。
後ろが乱雑ですいません(^^;)
親指が下の方が正解です。まずは
「握る」という力を覚えないと、なんですね。
ここから始めてみてください。初めは一瞬でもいいので足を離してぶら~んとなるところから、
ちょっとでもできてきたら…べたですが、
これでもかってくらい、どんどん褒めてください。表に出る反応は様々ですが、
子どもは褒められると怖さも忘れてどんどんやります。
1秒・3秒・5秒・10秒と明確な目標を決めて段階的にさせてみてください。10秒もできたら、
そのうち自分から「もっと長くできる!」と言い始めます(^^)
次の段階は肘曲げぶらさがりです。
体重が多い子はここでよくつまづきます(; ;)でも決して痩せないとできないのではなく、何回もやれば体重を持ち上げられる筋力が養えるので、必ずできます。(もちろん回数と継続とあきらめない気持ちが必須ですが)
この状態で5秒以上ぶら下がれれば、もう、「怖い」や「苦手」はずいぶんなくなってきます。これができれば、もう逆上がりもできるので、これもよく断言されますが、学校体育の指導内容上、
「逆上がりができれば、鉄棒での嫌いや苦手はとりあえずはなくなります」
是非、目標を少しずつ上げながら、させてみてください。また次回お楽しみに・・・。