スタッフブログ / イベント情報
2010-12-08 09:06:00
体操のお話なのに、やはりこの話題はさけて通れない所だと思います(^^;)
習っている子達も「いつかはばくてんをしたい!」という子もやはり多く、1つの目標地点と言えます。
ばくてんは正式には「後方倒立回転」という技です。「ばく」というのはバック(後ろ)からきています。
もちろん、いきなりはできません(笑)。
では、ばくてんができるまでには何ができればいいのでしょうか。今回はばくてんのお話です。
キレイな形や跳ねるという事は少し置いておいて、とりあえずの形でできるようになるには、
すごく乱暴に言ってしまうと、以下の3点です。
① 倒立で肘や足を伸ばして、1秒でもいいのでまっすぐ止まることができる。(筋力面)
② 恐怖心なく、手の振りを強く、大きく後ろに跳ぶ事ができる。(気持ちの面)
③ 頭を床から離して、肘が伸びたブリッヂができる。(柔軟面)
もちろん、もっと細かく言うとたくさんありますが、ここが「筋力・柔軟性・気持ち」の最低限ラインと
言えます。じゃあ、この中であえて言うなら、一番重要なのはどれでしょう?
これは実は②なんです。①や③は他のスポーツや武道をしていても身につく事もありますが、②だけは体操独特と言えます。後ろを見ずに思いっきり後ろに跳ぶのって、子ども大人関係なく、すっっごく怖いです(><)
一度怖い思いをしてしまうと、二度とばくてんはできないとさえ言われます。
で、始めはこんな練習を当クラブでは行います。ばくてんバッタンという練習です。
ある程度の高さをとった柔らかいマットへ跳びます。
まずは1で手を伸ばして、体をまっすぐに
ここですでに全身の力が入ります。ふにゃっとなっては×
2で腰を落として、手を下げていきます。ここでの
ポイントは後ろに椅子があると思って、やや後方に
かがんでいきます。前を見たまま、膝が前にでない
ようにします。
3で手を速く振り上げながら、思いっきり後方へジャンプ!
体がまっすぐに伸びていますね。
この跳んでいる時に、何かが曲がると失敗。例えば膝・
例えば肘・例えば腰・・・全部ぴーんと伸ばします。
まずは、こうやって後ろに跳ぶ恐怖心を無くしていきます。思い切って跳ばないと体が反りかえる時間がなくなり、さらには肩が入らず(簡単に言うと体を支える力が入れにくく)、体を跳ねさせられずにつぶれて失敗します。
どのクラスでも、いきなり種目練習ではなく、基本運動と呼んでいますが筋力や柔軟性を養う運動を必ず授業の20分くらいの時間をかけて毎回行います。基本運動と種目運動で身についていく力の積み重ねがいつかばくてんができうる筋力・できうる柔軟性・できるという気持ちになっていきます。体操は本当にコツコツコツコツ積み重ねて一歩ずつ、上手くなっていくスポーツなんです・・・(><;
足タッチという運動です。手と足をよつんばいに
ついて、ジャンプして空中で足を叩きます。手や肩に
体重をのせて支える支持の力・感覚を養います。
腰を上げる感覚も身につくのでいきなり倒立、ではなく
こういう所から少しずつやっていきます。
ももあげジャンプ(膝抱え込みジャンプ)です。高く
跳んだ後に、膝をお腹の方に抱え込むようにして
足を上げます。ジャンプの力は全身運動なので
体操では必ずといっていいほど、ジャンプ系の
運動をします。全ての源となる力です。
最後はブリッヂです。ブリッヂができてきて腰が柔らかくなったら、立った所から後ろにゆっくり倒れていってブリッヂをするという「バックブリッヂ」を練習します。これができなくてもばくてんはできますが、できるにこしたことはなく、後ろに倒れていく恐怖心の軽減、頭を残すと呼ばれる、目線の動き・位置が身に付きます。腰が固い男の子には少し難しい子もいますが、写真のように柔らかい子は男の子でも、もちろんできるようになります。
こういった様々な練習を経て、ばくてんにもいきつきますが最も効果的な事は「幼少期(2歳半~6歳くらい)の時にこういった力や感覚を遊びの中でもいいので身につける」
ことです。
幼少期の頃から、体操を始めるとどんな技をする時にも膝・つま先を伸ばす、足を閉じる、肘・指先を伸ばすといった「体を固くする」事が身に付きやすいです。
体操の芯となる部分です。「体を固くする力が常に入れられる」事を身につけることが大事です。
これが自然とできれば、技術は後から練習できるので高難度の技の習得も早いです。
体操では、授業のあいさつの「きをつけ」から、もう練習が始まっています。
うちのクラブでは、あいさつ前の「きをつけ」をさせる時に、
「手をお尻の横に、指まで伸ばして。足をしっかりと閉じて、お尻を固くしてきをつけ!」
と、細かい所まで言うようにしています。「きをつけ」1つにここまで気をつけさせるのは武道以外のスポーツにおいては、なかなか無いんじゃないかなと感じます。
ここまで細かい所に気をつけられる子は、体操以外にも、人間的な成長の一助にもなるのでは、と私は思います。
「ばくてん」までできるようになると、もう学校では間違いなく、「有名人」です!
みんなも、まずは自分が比較的簡単にできる練習や技を1つ1つを「強い力」で、「キレイ」にできるようにやっていくことが大事です。また次回お楽しみに・・・
習っている子達も「いつかはばくてんをしたい!」という子もやはり多く、1つの目標地点と言えます。
ばくてんは正式には「後方倒立回転」という技です。「ばく」というのはバック(後ろ)からきています。
もちろん、いきなりはできません(笑)。
では、ばくてんができるまでには何ができればいいのでしょうか。今回はばくてんのお話です。
キレイな形や跳ねるという事は少し置いておいて、とりあえずの形でできるようになるには、
すごく乱暴に言ってしまうと、以下の3点です。
① 倒立で肘や足を伸ばして、1秒でもいいのでまっすぐ止まることができる。(筋力面)
② 恐怖心なく、手の振りを強く、大きく後ろに跳ぶ事ができる。(気持ちの面)
③ 頭を床から離して、肘が伸びたブリッヂができる。(柔軟面)
もちろん、もっと細かく言うとたくさんありますが、ここが「筋力・柔軟性・気持ち」の最低限ラインと
言えます。じゃあ、この中であえて言うなら、一番重要なのはどれでしょう?
これは実は②なんです。①や③は他のスポーツや武道をしていても身につく事もありますが、②だけは体操独特と言えます。後ろを見ずに思いっきり後ろに跳ぶのって、子ども大人関係なく、すっっごく怖いです(><)
一度怖い思いをしてしまうと、二度とばくてんはできないとさえ言われます。
で、始めはこんな練習を当クラブでは行います。ばくてんバッタンという練習です。
ある程度の高さをとった柔らかいマットへ跳びます。
まずは1で手を伸ばして、体をまっすぐに
ここですでに全身の力が入ります。ふにゃっとなっては×
2で腰を落として、手を下げていきます。ここでの
ポイントは後ろに椅子があると思って、やや後方に
かがんでいきます。前を見たまま、膝が前にでない
ようにします。
3で手を速く振り上げながら、思いっきり後方へジャンプ!
体がまっすぐに伸びていますね。
この跳んでいる時に、何かが曲がると失敗。例えば膝・
例えば肘・例えば腰・・・全部ぴーんと伸ばします。
まずは、こうやって後ろに跳ぶ恐怖心を無くしていきます。思い切って跳ばないと体が反りかえる時間がなくなり、さらには肩が入らず(簡単に言うと体を支える力が入れにくく)、体を跳ねさせられずにつぶれて失敗します。
どのクラスでも、いきなり種目練習ではなく、基本運動と呼んでいますが筋力や柔軟性を養う運動を必ず授業の20分くらいの時間をかけて毎回行います。基本運動と種目運動で身についていく力の積み重ねがいつかばくてんができうる筋力・できうる柔軟性・できるという気持ちになっていきます。体操は本当にコツコツコツコツ積み重ねて一歩ずつ、上手くなっていくスポーツなんです・・・(><;
足タッチという運動です。手と足をよつんばいに
ついて、ジャンプして空中で足を叩きます。手や肩に
体重をのせて支える支持の力・感覚を養います。
腰を上げる感覚も身につくのでいきなり倒立、ではなく
こういう所から少しずつやっていきます。
ももあげジャンプ(膝抱え込みジャンプ)です。高く
跳んだ後に、膝をお腹の方に抱え込むようにして
足を上げます。ジャンプの力は全身運動なので
体操では必ずといっていいほど、ジャンプ系の
運動をします。全ての源となる力です。
最後はブリッヂです。ブリッヂができてきて腰が柔らかくなったら、立った所から後ろにゆっくり倒れていってブリッヂをするという「バックブリッヂ」を練習します。これができなくてもばくてんはできますが、できるにこしたことはなく、後ろに倒れていく恐怖心の軽減、頭を残すと呼ばれる、目線の動き・位置が身に付きます。腰が固い男の子には少し難しい子もいますが、写真のように柔らかい子は男の子でも、もちろんできるようになります。
こういった様々な練習を経て、ばくてんにもいきつきますが最も効果的な事は「幼少期(2歳半~6歳くらい)の時にこういった力や感覚を遊びの中でもいいので身につける」
ことです。
幼少期の頃から、体操を始めるとどんな技をする時にも膝・つま先を伸ばす、足を閉じる、肘・指先を伸ばすといった「体を固くする」事が身に付きやすいです。
体操の芯となる部分です。「体を固くする力が常に入れられる」事を身につけることが大事です。
これが自然とできれば、技術は後から練習できるので高難度の技の習得も早いです。
体操では、授業のあいさつの「きをつけ」から、もう練習が始まっています。
うちのクラブでは、あいさつ前の「きをつけ」をさせる時に、
「手をお尻の横に、指まで伸ばして。足をしっかりと閉じて、お尻を固くしてきをつけ!」
と、細かい所まで言うようにしています。「きをつけ」1つにここまで気をつけさせるのは武道以外のスポーツにおいては、なかなか無いんじゃないかなと感じます。
ここまで細かい所に気をつけられる子は、体操以外にも、人間的な成長の一助にもなるのでは、と私は思います。
「ばくてん」までできるようになると、もう学校では間違いなく、「有名人」です!
みんなも、まずは自分が比較的簡単にできる練習や技を1つ1つを「強い力」で、「キレイ」にできるようにやっていくことが大事です。また次回お楽しみに・・・