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2020-07-01 19:00:00

 こんにちは、はたもりです。

 

梅雨らしく雨の日が多いのでなかなかすっきりしませんね。

昨日はとくに雨風がとても強かったので傘が壊れてしまったり

服がびしょびしょで来る子ども達もいました。でも、そんな中で

もプールや体操に笑顔で元気いっぱいに来てくれる姿をみて

とてもうれしく思いました。

 

さて、私が担当する月曜日のオレンジ帽子に在籍する4歳A君の

スト-リ-です。A君はまだまだ水に対して恐怖心があり、プ-ルの中を移動

するにも恐々ゆっくりしか動けません。顔つけをしても顔を水から出したら

泣き顔になってしまいます。営業自粛前3月の練習時にはだいぶ慣れてきており

少しずつ顔つけも上手にできるようになってきていましたが、

2カ月の休業が明けてからは、残念ながら恐怖心が戻ってしまったように感じました。

でも、子どもは退化することはありません。日々成長しております。

彼が身に着けたことは交渉でした。顔つけを促す私にA君は

『ジャンプなら顔つけができる』といった趣旨の

コミュニケ-ションをとってきました。A君が言うジャンプの意味は

落ち込みのことで、台やプ-ルサイドの高い場所からプ-ルにジャンプ

して入る練習です。勢いよく水の中に入ることで頭が水没し瞬時に

息を止めやすく息止めの練習になります。ただし顔つけができる

子ども達でも高いところからジャンプすることに対して恐怖を抱き

恐々プ-ルに飛び込むことで水を飲んでしまったり、鼻から水を吸って

しまうことで嫌になる子どももいます。

A君は自らを分析しこれなら自分はできるんだ

といったことを私に伝えてきたのです。彼はそのあと何回もジャンプを

して私を驚かせました。わたしはA君は落ち込みはできないだろうと

勝手に予測を立てていたのでいい意味で期待を裏切られ、勉強させられる

ことになりました。

 

4歳児は、少しずつ自分の欲求と周囲の状況の間で気持ちに折り合いをつけコントロ-ルが

できるようになります。A君の例でいうと、ただ泣くだけでなく自ら顔つけをすることは

とても怖くてできないが、落ち込みをしてその動きの中で顔が水の中に入ることならできる

という自分の気持ちに折り合いをつけ、それを言葉で伝えることができるようになった

ということになります。そしてその練習が実を結び、耳くらいまで自ら顔つけができるように

なりました。

 

技術の向上、心の発達はお互いに拮抗しあって成長していきます。今回のA君のケ-スは

非日常的な体験で心の発達が促進された可能性もあります。保護者のもとを離れ大きな

深いプ-ルの中で練習をするといった日常では体験しにくい環境があり、その緊張感から

生み出した一言であったと私は感じました。

 

私たちは子どもたちとのコミュニケ-ションを多くとり積極的に関わることでお子様の

可能性を引き出せるレッスンを行ってまいります。このような情勢ですので現在は

レッスンを見学していただくことをご遠慮していただいておりますが、情勢が改善し、

またレッスンを見学できる日が来た時には、お子様の成長を感じていたけるよう

日々指導してまいります。

 

 

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